7月5日の記事

森の家みんみん

2017年07月05日 17:32

7月2日(日)、那覇市環境保全課の出前講座で銘苅新都心自治会主催の沖縄の杜自然観察会に行ってきました。

銘苅新都心自治会は、出前講座制度を活用して、毎年、沖縄の杜で夜の観察会を行っていましたが、今年は昼間の観察会をやりたいという前原会長の要望で昼間の自然観察会になりました。

集合場所は、じんじん公園です。

9:30開始なのに、直前まで参加者が集まっていなかったので、心配しましたが、どうしてどうして皆さん時間どうりに集まってきました。

まず、会長が、観察会の目的や沖縄の杜が新都心公園の一部エリアのことであるなどの説明を行ってから、出発しました。


子どもたちは、会長の話を聞くより、望遠鏡(フィールドスコープ)をのぞくほうが好きみたいでした。シロガシラとキジバトが見えているはずです。


観察のコースは、沖縄の杜ゾーンの外周を回るコースです。  

じんじん公園の出口に、クチナシの木があって、実をつけていました。 面白い形をしているので、みんなで観察しました。


参加者の方たちも興味を持ってくれて、さっそく撮影です。

子どもたちが見つけた花や実をみんなで観察したり、解説したり、参加者の皆さんの質問に答えたりしながら、ゆっくり進みました。


「これなに?」

鳥を観たいというのでフィールドスコープを2台って来たのですが、鳥はなかなか見えません。

遊水地の上の橋から見えることを期待していたのですが、バンが一瞬見えたきり隠れてしまいました。カラスやメジロが時折飛んでいましたが、フィールドスコープの出番は、対岸のオオハマボウの花を観察した時ぐらいです。

歩いている間中、森の木々からリュウキュウアブラゼミの鳴き声がよく聞こえていました。 歩道沿いのホルトノキやオオバギに多数のリュウキュウアブラゼミが止まっている場所もありました。 街路樹のカンヒザクラでクマゼミの抜け殻を何個か見つけました。 今年初めての目撃です。


クマゼミの抜け殻ですが、そばにいるセミの成虫はリュウキュウアブラゼミです。


天女の羽衣伝説のある泉、シクルクガーのある場所に降りていきましたが、岩の上に生えている木が枯死していて倒木の可能性があるということで、立ち入り禁止になっていました。

 
シクルクガーに降りていく手前の広場

後半は時間が押しているということで、少し急ぎ足でしたが、いろいろ見ながら、じんじん公園に戻ってきました。

沖縄の杜が若い森で今まさに遷移が進みつつあるということをいろいろな動植物の話を通してしたつもりですが、うまく伝わったでしょうか。
沖縄の杜ゾーンは、これから公園整備が進む予定の場所です。この森が今どいう状態で、今後どうなっていくのかという視点は、この森の未来を語るときに、市民と行政が共通認識として持っておくべきことだと思います。

最後に、会長が、自然観察会のふりかえりをしてくれて、記念写真をとって、終わりました。




男の子が集合写真を嫌がって逃げてしまいました。


那覇市環境保全課の無料出前講師派遣依頼の募集は、みんみんで受け付けますが、ただいま休止中です。 再開したらブログやフェイスブックで報告します。

(ふじい)