巨樹・巨木調査
先週土曜日に末吉公園内の巨樹・巨木を測定し環境省に登録しようというイベントをおこないました。多くの方々に来ていただいたのですが多くが大人のみの参加で、植物に対する興味の高さがうかがえました。
まず確認しておくと、地上から1.3mの高さにおける幹周囲の長さが3m以上のものが巨木として定義づけられています。しかし太く育ちにくい樹種(ヤブニッケイなど)は例外で、幹周囲がより短くても巨木として認められます。
今回は以前那覇市が計測したデータベースをもとに樹種を選定し、計測していくことにしました。そのデータベースに記載されているデータは記録を録っただけで申請はおこなっていないので、今回申請すれば巨木として公に認められることになります。
さて、いよいよ公園内に出発し測定していくことに。
まずはみんみんのすぐ上のゲートボール場にあるデイゴを計測しました。
これは相当大きいです。
幹周囲の計測。長さ464cmありました。立派な巨木です。
巨木は高さも計測します。計測法はいたって簡単。遠く離れて物差しで計り、人間との比から算出するだけです。
約10.5mありました。
植物の観察会も兼ねて公園内を散策しました。
寝ているところを邪魔され不機嫌そうなオリイオオコウモリ(笑)
クロセセリ
続いてトックリキワタを計測です。
胸高周囲340cm、高さ約8.2mでした。
このあと、3本のヤブニッケイを計測しました。ヤブニッケイは幹周囲1m以上で巨木とみなされます。
3本とも幹周囲1m以上の巨木でした。
毒がある外来種タイトウウルシの林。面白いことに周りの植物は一切この中に侵入していません。何かタイトウウルシから忌避物質でも出ているのでしょうか。
ムナビロカマキリでしょうか。上のオキナワモリバッタを狙っていたようです。
今回5本の木を巨木として測定することができました(デイゴ、トックリキワタ、ヤブニッケイ3本)。今後このデータを管理団体に送付して、巨木認定してもらおうと思います。巨木以外にもいろいろな動植物が見れて楽しい観察会になったと思います。今後こういう市民参加型の調査プログラムを増やしていきたいですね。
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