ムーチーづくり

森の家みんみん

2016年01月17日 17:32

今日は、旧暦の12月8日、ムーチーの日です。スーパーマーケットでは、ムーチーやムーチーの材料が売られていますが、みんみんではこの日に合わせてムーチーづくりのイベントを行いました。 小雨にもかかわらず、28名の親子が参加してくれました。

このイベントはとても人気で、定員を超えた申し込みがありました。


参加してくれたみなさんです。 とても楽しみにしてくれていたようで、集まった時から三角巾にエプロンをつけて、もうみんなやる気満々ですね。

予定はこんな感じです。 ホワイトボードには書いていませんが、蒸している間に、みんみんの周りの自然を見る予定です。




■ムーチーガーサ採り

まずは、みんみんの施設の裏でムーチーガーサ(月桃の葉)を採りました。 せっかく身につけた三角巾とエプロンを外して出発です。(^^;>

ムーチーガーサは、いっぱいあるのでよりどりみどりです。(^0^)/



ムーチーガーサは一人3枚です。 いっぱいある中から、幅が広くて破れていない上等なムーチーガーサを家族ごとに選びました。






お父さん、お母さん、子どもたち、みんなが協力して採りました。連携が大事ですね。

■カーサの洗浄

みんみんの厨房には流しが2つしかないので、2グループに分かれて、さっと水で葉を洗いました。


子どもたちも自分のムーチーガーサは自分で洗います。(^^)V


ムーチーガーサ準備完了!

■ムーチーの生地づくり

今日のムーチーは3種類。プレーンと紅芋、黒糖です。 生地づくりは、子どもたちにやってもらいました。 


ボールに材料を分量どおり入れていきます。 プレーンは米粉1kgに砂糖500g、紅芋は米粉1kgに紅芋フレーク500gと砂糖250g、黒糖は米粉1kgに黒糖扮500gです。

材料をよくかき混ぜてから、少しづつ状態を見ながら水を入れてこねました。ボールは少し小さかったので、給食用バットに移しました。


後はひたすらこねるだけです。

■ムーチーガーサで包む

いい感じまでこねたらいよいよムーチーをムーチーガーサでくるみむ作業です。


お母さんの心配をよそに、子どもたちは意外と上手にやっています。


プレーンは少し水を入れすぎたようですね。


家族で協力して包みました。


そして、包み終わるとみんな笑顔になります。 やったね!

■蒸す

包み終わったムーチーは所有者が分かるように紙のタグをつけてから、蒸し器に入れて蒸しました。





20分ほど蒸している間に、みんみんの周辺でミニ観察会をおこないました。 ムーチーの日の時期は、ムーチービーサと呼ばれて沖縄でも寒い日が続きますが、そんな時期に木々は新芽や花をつけていること、小さな草も花を咲かせていることを確認しました。匂いのクイズでは、キュウリグサとゴモジュの匂いを嗅いでみました。

■試食タイム

ミニ観察会から戻ってくると、厨房はムーチーガーサのいい香りでいっぱいでした。


蒸しあがったムーチーは蒸し器をカウンターに並べて出来具合をみんなで見てから、タグに注意して家族ごとに取りました。

いよいよ試食タイムです。







美味しい! 美味しいね!という声があちこちから聞こえてきました。 柔らかすぎてどうなるか心配だったプレーンも、どうにかうまく蒸しあがっているようです。

今年のむーちーづくりイベントも笑顔で終えることができました。 試食で食べきらなかった分は持ち帰りです。

■イベントを終えて

みんみんでは毎年、むーちーづくりのイベントを行なっています。楽しく家族でムーチーをつくって食べるというのもありますが、このイベントをとおして、沖縄の季節感とか自然観とかを感じてもらえるのではないかと思っています。季節の行事には、先人たちの自然に対する思いとか知恵があって、それらを少し意識して行うことで、地域の自然をより身近に感じられるのではないかと考えています。このイベントに参加した人もそうでない人も、ムーチを食べながらこの機会に周囲の自然に目をとめてもらえればと思います。

みんみんは、季節イベントにかぎらず、身近な自然を感じたり、学んだりするプログラムをいろいろと実施しています。このブログでもイベントの案内をおこなっていますので是非ご参加ください。(ふじい)

関連記事