お試し ちびっこワイルド「すごいぞクモの巣」

森の家みんみん

2016年04月12日 03:59



一昨日は予想通り天気がすこし悪かったのですが、、10時から12時、予定通りちびっこワイルド「すごいぞクモの巣」を実施しました。

参加してくれたのは2家族、あわせて5名です。 もうひと家族が参加を予定してくれていたのですが、体調不良でキャンセルになりました(お大事に)。

この日の「すごいぞクモの巣」のアクティビティは、次の通りです。
 ・クモって知ってる?
 ・クモの絵を描いてみよう!
 ・クモを見に行こう!
 ・クモの網を張ってみよう!
 ・網を張るクモを作ろう!

◆クモって知ってる?

ひと家族が、遅れるということだったので、先に来た家族の子どもとクモについて知っていること一緒に考えました。

はじめは、クモを見たことがないからわからないといっていましたが、話をするうちに、網をはること、虫をたべること、昆虫よりも足の数が多そうだということなどを答えてくれました。

その後、もうひと家族が合流したので、一緒に、ホワイトボードを使って昆虫とクモの違いを考えました。



◆クモの絵を描いてみよう!

円形のクモの巣が描かれた用紙を配って、そこにクレヨンや色鉛筆でクモの絵をかいてもらいました。 最初に来た家族は先に描き始めていたので完成できましたが、後から来た家族の子どもたちは、まだ心の準備が十分でないこともあって、モジモジモジするばかりでなかなか絵が描けません。 すると先に描いた子どもも、手持無沙汰のあまり、集中力と少し芽生えたクモに対する興味を切らしそうになってしまいました。

そこで、とっておきの秘密兵器を投入しました。



秘密兵器の正体は、直前に、厨房で捕まえておいた特大のアシダカグモです。 一瞬で、後から来た子も、先に来ていた子もクモに釘付け、興味津々になりました。



あんまりアシダカグモが人気なので、虫眼鏡を配って、クモの観察に変更しました。 すると、サポートで入ってくれていた赤嶺くんが、アリグモを見つけて持ってきてくれました。 アリグモも、もちろん大人気でした。




◆クモを見に行こう

 子どもたちがクモに興味を持ったところで、観察したクモたち(アシダカグモとアリグモ)が網を張らないクモあること、施設の周辺には網を張る別のクモたちがいることを伝え、網を張るクモを観察するために外に出かけることを伝えました。

子どもたちは、張り切って観察に出かけたのですが、最初はなかなか見つけることができませんでした。

でも、そのうち目が慣れてくると、あちこちにクモの巣があることに気がつくようになりました。



一番たくさん見つかったのはチュウガタシロガネグモ、傾きのある円網を張っていました。


次にたくさん見つかったのは、オニグモの仲間、まだ若く小さな個体が多くみられました。垂直に近い傾きの円網を張っていました。


チブサトゲグモも、それほど傾きのない円網を張っているのが何匹か見つかりました。 そのうちの1匹は、枠糸と縦糸を張り終え、まさに横糸を張っている最中でした。 みんなで、網が出来る様子をじっくり観察しました。

すでに網を張り終えています。

他には、ミナミノシマゴミグモもいました。 巣の中央にゴミをつけていますが、垂直の円網です。



◆クモの網を張ってみよう!

実際のクモの網張を見た記憶が鮮やかなうちに、一般的な円網の張り方をホワイトボードで確認した後、ひもや毛糸やロープを使って床に大きな網をみんなで張る体験をしました。

クモ役の子どもが糸を出して、その糸をを風役の子どもが部屋の反対側まで運びそこにくっつけます。 まずは橋糸の完成です。



橋糸の中央から、糸を垂らしてY字状にした後、縦糸や枠糸を張っていきます。



クモ役を交代しながら、縦糸を増やしていきます。




枠糸と縦糸が張り終わりました。 次は、横糸です。


そして、みんなの協力で完成です。



完成した網の中央で、親子で足が8本のクモになりました。






◆網を張るクモを作ろう!

最後に、 体が2つの部分(頭胸部、腹部)からできていること、8本の足が頭胸部についていること、目が8個あることを確認しながら、カラー段ボールとモールでクモを作りました。









そして完成です。 みんな上手にできました。








◆◆お試し、ちびっこワイルド「すごいぞクモの巣」を終えて

今回は、施設利用の予約が入らなかった日曜日に急きょ参加者を募集して小さな子供向けのイベント「ちびっこワイルド」を開催しました。急な募集にもかかわらず、参加していただきありがたいと思っています。また、内容的にも、急に準備した割には、皆さんに楽しんでいただけるものになったと思います。

みんみんは団体向けの研修施設ですが、規模的な問題で基本的に一度に1団体づつしか受け入れができません、そのため、利用の希望が集中すると、利用していただけないことが多くなるのと同時に、直前のキャンセルなどがあると週末であっても利用者がいないことが起こりやすくなります。緊急の募集でも、参加者が確保できるのであれば、こうしたイベントを今後も展開していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

「すごいぞクモの巣」は、小さい子どもむけの環境教育プログラムであるグローイングアップ・ワイルドのアクティビティです。今回はそれを少しアレンジして体験していただきました。「すごいぞクモの巣」のほかにも、楽しいアクティビティがあります。みんみんでは、グローイングアップワイルドのアクティビティを使ったイベントをちびっこワイルドとして、今後とも開催する予定ですので、興味を持たれた方は次回のイベントにぜひご参加ください。

(ふじい)





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