12月5日の公園散策

森の家みんみん

2015年12月06日 16:41

12月5日(土)の午後、少し遅い時間からカメラを持って末吉公園を散策しました。

散策のコースは、みんみんを出発してニシムイの丘によって、元の平良郵便局のところから市道末吉2号を通って公園に入って、木の階段を降りて、遊歩道からみんみんに戻るという、最近の定番コースです。



コース順に見つけたものの一部を紹介するので、行ったつもりで見てください。


■みんみんをでて直ぐ、遊歩道に沿ってヤドリフカノキの低い植え込みがあるのですが、その奥にゴモジュの高い植え込みがあります。

ゴモジュの木に小さな実がたくさんついているように見えます。


実はゴモジュのものではなくヘクソカズラのものです。 今年はヘクソカズラが多くて、夏には白い小さな花をたくさん咲かせていました。

ゴモジュの植え込みの上にオオジョロウグモが網を張っていました。


このクモは、以前からずっとこの辺りにいます。 餌が少ないからなのか、寒いからなのか、元気が無いようです。


■ニシムイの丘に登る途中はちょっとした森になっていますが、 最近、ボランティアの人達が下草刈りをしているのが気になります。

グミモドキの葉上に小さなカタツムリをみつけました。


オキナワヤマキサゴです。 5mmほどの大きさしかありませんが、これでも立派なオトナです。 普通のカタツムリではなく、別系統の巻貝から陸上に適応した陸産巻貝です。 末吉公園の森では普通に見られますが、ニシムイでは下草刈りの影響なのか、あまりみない気がします。

小さなクモの巣がありました。 ミナミノシマゴミクモの巣です。


ミナミノシマゴミグモは、巣の中央に縦にゴミを並べてその中に潜んでいます。 模様が意外と可愛いです。

ハラビロカマキリの卵塊もありました。 今夏はハラビロカマキリが多く、よく見かけました。


卵塊の上に産卵管の長い寄生蜂が乗っかっていました。 オナガアシブトコバチの仲間。 カマキリの卵専門のようです。



見上げると、いつの間にか、アコウが幹にたくさん実をつけています。

ハマビワは花をつけていました。 よく見ると木によって花の形が違います。 雌雄異株のようです。


ハマビワの雌花。


ハマビワの雄花。 花火みたいですね。


グミモドキが実をつけていました。葉は赤く紅葉しています。 沖縄は本土にくらべると紅葉する木は多くありません。でも、注意してみると意外とありそうです。


■ニシムイの丘の頂上は、御嶽の部分と周囲をのぞくと草刈りがされています。 広場もあります。


刈残されたホウキギクに、花が咲いて綿毛になっていました。


シロノセンダンクサの花びらでは、小さなハナグモが獲物を待っています。


周囲の樹木にはタカナタマメが絡みついていて花を咲かせています。 花の時期はダラダラと長いようです。


タカナタマメの実もあちこちで見ることができます。


ニシムイの丘の魅力の一つは、とても眺めがいいことです。 ススキが綺麗な穂を出しています。


御嶽の森には、クスノハカエデが多く見られます。クスノハカエデは、カエデの仲間ですが紅葉はしません。 この赤い葉っぱはクスノハカエデの新芽です。いわゆる紅葉とは違います。

■元の平良郵便局があった場所から、末吉公園に繋がる道(末吉2号)は入り口がわかりにくいのですが、意外と通っている人が多くて驚かされます。 この日は、この辺りまで来たときにはずいぶん日が傾いていました。(ニシムイに長くいすぎた?)


途中の民家の生け垣のセンネンボクの花。 


サツマサンキライの新芽も少し赤みがかっています。 巻きひげがバネみたいです。


ナガミボチョウジの実が真っ赤に色づいています。 場所によって色づき方が違うようでまだ青とか黄色のものもありました。


ナガミボチョウジの新芽は赤ではなく黄色でした。


道に落ちていたカマキリの抜け殻。 寒くなっているのに脱皮しているんですね。


■木の階段を降る頃には、暗さを感じるようになっていたので、帰りを急ぎました。


越冬をするために、ナナホシキンカメムシが集合をつくっています。


近づいてみると互いに密集しているのがわかります。 やっぱり冬はおしくらまんじゅう?

■下の遊歩道に降りたら、もう一直線に戻ろうと思っていたのに、やっぱり色んな物が目に入ります。


ショウベンノキの実。少し前まで、たくさんの実をつけていたのに今ではまばらです。 それでも、この谷筋の遊歩道沿いではオレンジ色の実があちこちに見られます。 


コルネのような葉っぱ。 開きつつあるクワズイモの新葉がうずまきパンのようです。子どもの頃チョココルネが好きでしたが、コルネというのは日本発祥だとか。


クワズイモの葉の上にコウモリのペリットが落ちていました。 若葉を食べてできたペリットのようです。緑茶のような匂がしました。上を見上げてみましたが、コウモリが食べそうな葉っぱは見つかりませんでした。


みんみんに戻る直前、後ろ足のないオキナワモリバッタをみつけました。 今年は、オキナワモリバッタがとても少ない年でした。原因はわかりませんが、来年は回復することを願います。


今回は、コース順に見つけたものを紹介しましたが、どうでしたか。   みなさんが散策するときの参考になればうれしいです。

是非、自然散策に出掛けてください。


【ふじい】

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