一人夜の観察会 その他生き物編

森の家みんみん

2016年03月08日 22:59

3月7日の夜に事務所に忘れ物を取りにいったときにわざわざカメラを持ち出していたのは、オキナワアオガエルを撮るためでした。
最近、みんみんの建物の周辺(数か所)でオキナワアオガエルがとてもよく鳴いているので、カメラを持っていけば、すぐに簡単に写真を撮ることができると考えたからです。

期待に反して、建物の周辺をぐるっと回っても一匹も見つけることができなくて、そのまま公園の奥のほうに足を踏み入れて「一人夜の観察会」が始まりました。

はじめは、カタツムリさえ見つけるのに苦労しましたが、いくつかの生き物を見つけることができました。


クワズイモの葉の上のまだ小さなリュウキュウカジカガエル

リュウキュウカジカガエルは、葉上や岩上で何匹か見つかりました。


手すりの上のミナミヤモリ

ミナミヤモリも手すりや岩の上、木の枝で見つかりました。



睡眠中のキノボリトカゲ

キノボリトカゲが見られてラッキーだと思っていたら、 もう一匹いました。


小っちゃいのが、細い枝先で寝ています。

クツワムシが鳴きだしたので、近づくと、鳴いているのとは別の個体が見つかりました。


褐色のタイワンクツワムシ クツワムシは成虫で越冬します。

鳴いていた個体はすぐ泣き止んだので、この日は鳴くにはあまり良いコンディションではなかったのかも知れません。

ノカラムシとかタイワンクズの場所では、ナナフシを探してみました。
やっぱり、もう、いなくなったかなと思っていたら1匹見つけました。 そこそこ大きな個体です。


オキナワナナフシ

いるときはいるもんですね。 別の種類のナナフシです。


コブナナフシ

滝見橋のそばの岩では、キムラグモの巣穴を撮ろうとしましたが、うまく入口の扉が開いているのがなかなか探せませんでした。どうも巣穴の数が減っているようです。 あきらめかけていたら、運よく巣穴から出ている個体が見つかりました。


オキナワキムラグモ

ほかにはこんなのもいました。


オニグモノ仲間 まだ小さい



アシダカグモ これも小さい


ケブカアメイロオオアリ 夜行性のアリ

結局、みんみんに戻ったら、オキナワアオガエルも見つかりました。


アマミアラカシの枝の中に隠れているオキナワアオガエル



画像にして振り返ると、結局、いろいろ見れたような気もしないではないですが、以前に比べて生き物の影が薄くなっているような気がしてなりません。杞憂だったらいいのですが。

これからは、一人観察会を増やすなどして、末吉公園の自然の変化を見逃さないようにしたいと思います。 皆さんも、身近な自然の変化に気を向けてもらえると嬉しいです。

(ふじい)

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